いつか、どこかで

【読書メモ】ゲームメカニクス大全 ボードゲームに学ぶ「おもしろさ」の仕掛け

翔泳社ブックアンバサダー に選んでいただいて、翔泳社さんのゲームメカニクス大全 ボードゲームに学ぶ「おもしろさ」の仕掛けwww.shoeisha.co.jp

を読みました。

帯には「すべてのゲームデザイナーのための」と書いてありますが、基本はアナログのボードゲームについてだけ書いてある本です。

まあ、私はそこまでボドゲ詳しくないんで、載ってるゲームの8割ぐらいは名前も知らないゲームでしたが、百科事典形式でゲームを分類して、すごく丁寧に細かく仕掛けが書いてあるので、ほうほう、こんな形のゲームの仕組みもあるんかーって思いながら読みました。

定規で移動距離を測って移動するゲームとかあるんですね。テーブルゲームならではって感じ。

全部で13章あって、5章まではゲームの基本構造とかアクション、6章以降がタイトルになってるメカニクスについて、なのかな。

ソロゲームについても書いてあったけど、興味深いのはやっぱり複数人でやるゲームでの工夫あれやこれやで、特に「コミュニケーションを制限することで不確実さを維持してゲームとしての面白さを保つ」とかは、ああ、なるほどね、という感じ。

最近、機械学習の講義をすることが増えてるんだけど、Qテーブルの仕組みとかどうやって適用すればよいのかなあ、これって機械が勝てるようになるゲームかしら、とか考えてみるのも面白かった。

あと、原著がでてから1年ぐらいで翻訳出てるのもすごいですね。ボードゲーム最近人気だというけれど、このコロナ禍の状況ではプレイヤーの皆さんどうしているのかしら…なんてことにも思いを馳せた本でした。

翔泳社さんありがとうございました。