いつか、どこかで

オンライン研修登壇環境

3月からすべての集合研修が中止となり、4月からの新人研修含めすべての研修をオンラインで実施しています。複数の研修会社の講師を担当していますが、どこもZoomです。

 私は基本的にプログラミング関連の研修を担当しているので、テキストの説明をしながら開発環境を動かしてデモを見せたり、ハンズオン形式で説明したりするのが基本の登壇スタイルです。

 それをオンラインで実施することになって、3月後半から少しずついろんな機材を増やしたり入れ替えたりしながら、オフラインの研修と同じクオリティを提供できるやり方をずっと模索してきました。

 半年以上経っていい感じに落ち着いたと思うので、現在の私の研修登壇環境をまとめます。

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現在の環境の構成は図のようになっています。

 

私の推し

この環境の中での推しアイテムは

です。 

www.blackmagicdesign.com

ATEM Mini Proは、複数のカメラやマイクからの画像や音声をボタン1つで切り替えたり、合成したり出来る「スイッチャー」という機材。

この機材を使って、複数の画面を切り替えて受講者に見せるとき、もたもたせずに簡単に切り替えられます。

また、もう少し安価な「ATEM Mini」がありますが、入力映像や出力映像を別モニタに出力して確認できるのは、Pro(と更に上位機種のPro ISO)に搭載されている機能になるので、Proにしたほうが安心です。

 

iPad Proには、Good Notesというアプリを入れています。

GoodNotes 5

GoodNotes 5

  • Time Base Technology Limited
  • 仕事効率化
  • ¥980

apps.apple.com

 有料のアプリですが、これにPDFを取り込むと、ApplePencilで自由自在に書き込みができます。また、プレゼンテーションモードがあるので、PDFだけを投影することもでき、ApplePencilをレーザーポインターとして使うこともできます。

これを使っていたら、他の講師の人に「書き込みがすごくきれいで読みやすいですね! 何使ってるか教えて下さい」と言われました。

 

このATEM Mini ProとiPad Proを活用した構成は以下の通りになります。

 

PCからの出力

写真の1番が矢印の先にあるので写っていませんがPCデスクの横においたWindowsPCで、第9世代Core i7 3.6GHzにメモリ64G、GPUがRTX2070という構成のタワー型です。

 このPCから、3枚のモニタ(2~4)とATEM Mini Pro(10)に画面出力をしています。3番のモニタと、ATEMに出力するのは同じ画面で、これが研修環境になります。

研修環境は、研修会社や研修の種類によって、

  1. ノートPCが送られてくるもの
  2. クラウド環境が割り当てられるもの
  3. 自前で開発環境を構築するもの

の3パターンがあり、1,2の場合はリモートデスクトップ接続したものを映し、3の場合は仮想環境で開発環境を構築したものを映します。

 PCには、USB接続でWebカメラ(5)を接続し、研修中の私はグリーンバックを使って

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バーチャル背景の状態で私の身振り手振りを見せています。

また、オーディオインターフェース(写真では9と10の間に隠れてます)を経由して、コンデンサーマイクスーパーカーディオイド型)とヘッドホン(密閉型)もPCに接続しています。なるべくクリアな声と、周囲の雑音を程よくカットするのにこの構成になりました。

 カメラや音声の入出力をATEMに入れることも出来るのですが、Zoom側でのオンオフを使うほうが受講者に見た目で伝わりやすいので、PCに入れています。

 ATEMには、PCの他にiPad Pro(8)も入力しています。iPad Proでは、GoodNotesのプレゼンテーションモードを使ってテキストのPDFを出力します。このテキストに、Apple Pencilで書き込みながら解説をするのが、受講者から分かりやすいとの声を頂いてます。

 

ATEM Mini Proからの出力

ATEMからは、USBでPCに出力をすることで、PC側ではATEMからの画像をカメラ映像と認識して処理が行われます。今のZoomでは、画面共有機能で「第2カメラのコンテンツ」を選ぶことが出来るので、ATEMを使って、研修環境とテキストを切り替えながら講義を実施しています。そのZoomの画面をだしているのが真ん中のモニタ(2)です。

 また、ATEM Mini Proの入出力映像を確認するために出力しているのが7インチのミニモニタ(9)です。

 そして、研修を実施しているZoomには、PCとは他にiPad(12)からも参加して、受講者に見えている画面を確認しています。受講者は小さなノートPC一つで受講されている場合もあるので、文字の大きさなど大丈夫かどうか、また、映像の遅延など発生していないかなどが確認できます。ブレイクアウトルームを設定したときなどは、こちらのiPadの方からルームに入ります。メインの方で入ってしまうと他の受講者の方が完全放置になってしまうので。

 

その他

構成図に登場しないものがいくつかありますね。

4番のモニタは、研修に関係ないものを映しています。

11番は、JIS配列のBluetoothキーボードです。メインで使っているのはUS配列なのですが、リモートで接続した先のキーボードがJIS配列のとき、相手の設定を変更せずに入力できるように準備しています。あと、「そのキーってどこにあるんですか」という質問に答えるのに必要なときもあります(笑) 

13番はMacBook Proですね。研修事務局の方と、Teamsなど研修とは別のツールで相談したり出来る環境のとき、音声の入出力がバッティングしないようにこちらを使います。 

14番はUbuntuが入っているノートPCです。Dockerが起動していて色々ごにょごにょしたりするときがあります。

 

 こんな感じで日々研修講師をやってます。